2020.05.30 野火焼不尽 春風吹又生(野火焼けど尽きず 春風吹いてまた生ず)

 
新型コロナウイルスの感染拡大により、WHOがパンデミックを宣言し、国内は全国で緊急事態宣言。飲食業や観光関連産業を始めとして多くの経済活動が、政府の要請によってストップするという、かつて経験したことのない状況です。経済は概ね10年に一度大きな波が来ると言われますが、今回の波は全世界で同時に発生しており、正に未曾有の事態です。このダメージから無傷でいることなど有り得るはずもありません。覚悟をすることです。
 
コントロールできないものをコントロールしようとする所から、不幸が始まります。コントロール出来ないことについては、ジタバタしないに限ります。世の中には「どうしようもないこと」があるのです。コロナウイルスにしても、我々に出来ることは限られています。手洗い、うがい、マスクの着用、三密の回避。不要不急の外出はせず、ソーシャルディスタンスを保つ。無意味な出社は見直し、テレワークやリモートワークで出来ることは切り替える。巷で言われている基本的なことを実践したら、あとはどうしようもありません。
 
野火がどんなに激しく燃えても、草を焼き尽くすことはできません。根さえしっかり張っておけば、春風とともに、また新しい生命の芽を吹き出し、やがて緑の草原となります。コロナという野火が、一時、表面的に我々の生活を脅やかしたとしても、全てを奪い去ることは出来ません。人類は必ずこのウイルスを克服します!今はしっかりと根を張って、この1年を大地に広がる草原のように、たくましく生き抜く気持ちが必要です。コントロール出来ないことに右往左往することなく、コロナショックから回復した時のためにも、今は根をしっかりと張ること。今年は「根」が大事です。