1日の仕事を終え、帰宅前に日経新聞を読んでいると、日頃現場で見かけるような光景がパッと目に飛び込んできました。見ると、パナソニックの全面広告で、「街のでんきやさんという仕事」というコピーと共に、富山県黒部市にある「電化のオオツボ」さんという会社の社長さん(?)が真剣にエアコンの点検をしている大きな写真です。なんでもこの会社さん、売りっぱなしにはしたくないという信念のもと、34年間欠かさずに納入先のエアコンのシーズン前点検を実施しているとのことで、1軒から始まったこのサービスも、今では731軒、1608台にも及ぶそうです。こんなサービスをされたら、オオツボさんに頼んだお客様は、もう他の電気屋さんには頼めなくなるでしょうね。素晴らしいサービス、差別化ですね。そして、信念を持ってこのサービスを続けている電化のオオツボさんももちろんですが、そんな「街のでんきやさん」にスポットライトを当てるパナソニックのメーカーとしての姿勢にも、大変感銘を受けました。ひるがえって自社で同じことが出来るかと言ったら、とても同じことは出来ませんが、「売りっぱなしにしない」という姿勢には、大いに通じるものがあると思います。我々も売りっぱなしにすることなく、万が一不具合があればお客様が満足されるまでしっかり直し、その後も責任を持って対応していくことを肝に命じなければならない。そんな思いを新たにさせる、良い広告でした。