新型コロナウイルスのワクチン接種が本格化して来ました。まずは高齢者、医療や福祉関係の従事者からの優先接種が始まっています。もともと長寿県である長野では医療や福祉関係者の感染が多い傾向にあり、実際にこうした関係者の接種が進む中で、県内の感染者数はかなり低い水準に収まりつつあるようです。
先日には、連日メディアでエビデンスや図表・データを使って分かりやすくコロナウイルスについて解説している、感染症専門医の忽那賢志先生よるコメントとともに、政府広報が日経全段広告になっていました。今回のワクチンは開発ペースが極めて早く、mRNAワクチンという新しいプラットフォームの聞き慣れないワクチンのため、副反応等について心配する声もあるのは事実ですが、mRNAは全く新しい技術というわけではなく、既に何十年にもわたるmRNAの研究において長期的な副作用は認められていないとのことです。また遺伝情報を体内に接種すると言っても、mRNAはヒトの細胞の核に入ることができず、そのためヒトの遺伝子の情報に変化が加わることはないということです。こうしたことは、忽那賢志先生もネット等で詳しく解説しています。根拠のない様々なデマや怪しい情報がネットでは乱れ飛んでいるようですが、冷静に正しい情報を掴む姿勢は持ちたいものです。
mRNAワクチンは94〜95%という高い発症予防効果が認められ、アナフィラキシーショックは20〜30万人に1人の確率というデータがあります。メリットがデメリットを大きく上回るため、世界中で接種が進んでおり、まさしくコロナウイルスに打ち勝つための「ゲームチェンジャー」なのです。私たちは、家族はもちろん、会社の仲間、お客様やパートナー企業など、様々な方との関係の中で生きています。自分が感染しない、そして相手にも感染させない。そのためには、しっかりとワクチンを接種して、コロナウイルス対策をしたいと思います。もちろん日頃の手洗いや手指消毒なども引き続き気を付けましょう。