2020.03.01 一倉定の社長学シリーズ全集

 
経営2大師匠の1人、一倉定先生の社長学シリーズが、何十年ぶり(?)に新装版となって復刻です。表紙や本文の書体なども全面的に改定され、より見やすく、読みやすくなりました。このシリーズは全10冊で構成され、弊社では会長が30年以上前に購入し、ずっと経営の指針として来た、まさしく経営のバイブルです。私も著名な経営関係の書籍にはある程度目を通したつもりですが、一倉先生のシリーズを超えるものには未だに出会っていませんし、おそらく今後も出会わないのではないでしょうか。間違いなく私が最も影響を受けた先生です。残念ながら初めて一倉先生の存在を知った時、先生はすでに天国の人となっていましたので、先生とはあくまでも書籍やCDを通じての師弟関係ですが、本当に一倉先生がいなかったら今の私はないと思っています。
 
約10年前に先代から経営をバトンタッチされた時、同時に一倉先生の社長学シリーズも譲り受けたのですが、それ以来カバンに入れて持ち歩き、何回も何回も読み返し、赤線を引きまくってきた結果、表紙はボロボロに破れて取れてしまい、中味は至るところ赤線や蛍光ペンだらけで真っ赤っか・・・全部に線を引き過ぎて、一体どこが重要なんだか判らず、赤線の意味がない状態・・・(^^;
 
自分が先代からこのシリーズを引き継いだように、いずれは私も、一倉先生の教えを後継者に託していくことになるので、そのことを考えて、このたび改めてシリーズ全10冊の復刻版を購入することにしたのです。すでに何回読んだか解らないくらいに読んでいますが、読み終わると自分にスイッチが入るこの感覚は、何度読んでも変わりませんね〜。ただ、いつかこのシリーズを自分から引き継いで読む後継者のことを考えると、また赤線や蛍光ペンだらけにしてしまうのも気が引けてしまい、今回は未だに1本の線も引いていません・・・(^^;
 
コロナウイルス感染拡大の影響で全世界が大変な状況になり、来期の経営は間違いなく厳しいものになるでしょう。おそらく経験したことのない厳しさになると思います。このような時は原理原則に立ち返り、それを自社にいかに応用していくか、それを実行できるかにかかっていると思います。コロナの影響で、出張も飲み会もない日々が続きそうですので、腰を据えて一倉先生の教えを改めて学び直すには、ある意味絶好のチャンスですね!

(下の写真はこのシリーズの新旧比較。右は会長から譲り受けた旧シリーズでかろうじて表紙が残存した2冊。)