2021.06.12 平穏な週末に感謝!

 
春先はいつも事業計画の策定に追われ、2ヶ月以上何も読めない日々が続きますので、事業発展計画発表会が終わった後からは、溜まっていたものの一気読みが始まります(笑)。

「人新世の資本論」は最近ずっと気になっていたのですが、ようやく読む機会を得ました!マルクス論の解釈など中盤は難しい箇所もありましたが、全体を通してかなりインパクトがあり、これからの経営のあり方ついて数々の示唆に溢れています。全てがこの通り進むべきかというと疑問もありますが、かなりの部分で共感出来る中味で、今後の事業計画にも少なからず影響を与えそうな内容です。

高橋先生は最近も「さざ波発言」で世間を賑わしていますが(笑)、相変わらずデータとエビデンスに基づいた感情論を排除した解説、常に世界全体との比較から日本の状況を捉える視点、キレイ事ではない本音が万歳で、youtube同様にとても面白いです!

内藤了さんは長野市出身!のベストセラー作家で、以前から仕事でも大変お世話になっている方です。そんなご縁で全ての作品を愛読していますが、中でも今回で9作目となるこの「よろず建物因縁帳」シリーズ、実は主人公が務める会社の仕事内容や登場人物の名前など、舞台設定がほぼそのまま「当社」なんですよ!(非公式見解ですがww)。そんな訳でひときわ愛着をもって読み続けているシリーズなんですが、そんな事情は抜きにしても純粋に楽しめる内容です。その土地で昔から伝承され、未来永劫残していかなければならない歴史や文化、風習などにスポットを当てつつ、過去の不幸な境遇によりこの世に無念を残したまま成仏しきれなかった魂の因縁を解いて救ってあげるという、ファンタジーでありながら作者の優しさと慈しみの心溢れる内容で、ホラーの要素はありつつも、読了後はいつもほっこりするんです。次回が最終回との予告で、終わってしまうのが今からさみしい〜。

ということで、読書三昧の平穏で幸せな週末に感謝です(^^)